持つことなんてできないから、愛は重くても良い-evergreen発売にあわせて-

2月8日の「SparQlew 1stLive Re:Winner'5」でSparQlewの2ndフルアルバムが出ると聞いてから、この日をずっと待ちわびてきた。

本来なら5月13日に出るはずだったアルバム。ほんとうなら、8月9日に舞浜アンフィシアターで聞けるはずだった楽曲たち。

それでもこうして、２か月遅れで私の手元にやってきてくれたアルバムが、なんだか奇跡のようなことに思えた。

10曲を収録したフルアルバムを作るのに、どれだけの人たちが関わって、どれだけの人たちの労力が注がれているのだろうか。ばかみたいだけど、私は今更になってそんなことを思った。

今まで、発売日に（店着日に）予約したCDが手に入ることは私にとっては当たり前だった。でも、それは全然当たり前ではなくて。いろんなひとがいろんな努力をして、私たちに届けるためのお仕事をしてくれたからなんだと、ようやく気付くことができた。

企画をする人、歌詞を作る人、曲を作る人。スタジオで収録する人。音楽を演奏する人。CDをプレスする人。ジャケットをデザインする人。メイクする人。衣装を考える人。写真を撮る人。印刷する人。CDをお店に運ぶ人。書ききれないくらいもっともっとたくさんの人が、この一枚のCDにはかかわってくれている。

歌詞カードのあるブックレットには、関わったスタッフさんのお名前が記載されているけれど、それ以外の人たちの手ももちろん加わって、このCDはお店に並んでいるんだと思うと、物が発売できること自体が、すべて奇跡みたいに思える。

私は店着日である7/28に、5日間あるうちの夏期休暇を1日使ってお休みをもらった。コロナの影響でいつもより開店時間が1時間遅くなったアニメイトで、予約していたSparQlewのアルバムを引き取って、今日は一日中ずっと奇跡みたいな10曲を延々と聞いている。

何かを好きになることって、すごく素敵なことだと思う。何かに夢中になれる今の私の人生を、私は本当に心から幸せだと思う。大好きで大好きでたまらないものがある日常は、きっと日々を鮮やかに彩ってくれる。

私がここ数年ずっと生きているのがすごく楽しいのは、私の日常を豊かに彩ってくれる非日常がたくさんあるからだ。

8月に開催されるはずだったソロツアーは、SparQlewにとって、初めてのツアーになるはずのライブだった。

2月のライブでの、あの歓声の中で、絶対に行きたいと思っていた私の今年の夢は残念ながら叶わなかった。あれからずっとSparQlewの五人には会えないでいる。

それでも、8月にはKiramune初になるSparQlewの単独配信ライブが控えている。きっとSparQlewの五人は、会場で見せるようなパフォーマンスを私たちに披露するために、今ずっと練習をしている。

中止という文字にずっと怯えていたけれど、配信ライブをするというメールが来たとき、救われたような気がした。会えなくて寂しい気持ちはずっとあって、私の大好きな、ライブという「日常の中の非日常」に参加できなくなって久しいけれど、それでも、この状況の中でもなんとかもがいて、前へ進もうと懸命に考えている人たちがたくさんいるのだと思うと、すごくすごく嬉しかった。

私はチケットを買って、家の中でキンブレを振って、応援することしかできないのに。私たちのために一生懸命がんばってくれる人たちがたくさんいることを思うと、胸がぎゅっと熱くなって、その人たちに感謝しかできない自分がちっぽけに思える。

また、いつかのように、客席いっぱいのファンの歓声が聞きたいと、いつだって思っている。私の大好きな非日常が戻ってくることを、ずっと、信じている。

こんな状況下でも、私の非日常を守ってくれようとしている人たちがたくさんいることを、とても嬉しく思います。関わってくださる方々に心から感謝しています。

今日こうしてSparQlewのCDが手に入れられたことに感謝して、私は私の仕事を邁進したいと思います！

この想いはたぶんすごく重い。自分でも驚くほど、引くほど重たい。

けど、どうせ自分で持つことも無いから、愛は重くてもいい。目に見えるわけじゃないから、愛は重くても構わない。

まだ暗い道にあかりつけてくように　進め、希望の口笛ふいて

明日はどんな日にしようか　未来でも、きっと一緒だね

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ところでSparQlewの2ndフルアルバム「evergreen」信じられないほど名盤なので、全人類聞いてください……。限定版にはライブのダイジェストもついてます！！！！！！

SparQlew2ndフルアルバム「evergreen」全曲視聴動画