もう少しだけ語彙力のある生活

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あの背中を追いかけて -GYROAXIA ONLINELIVE「IGNITION」を終えて-

 

「GYROAXIA」は、ブシロードのメディアミックスプロジェクトBanG Dream!』から生まれたボーイズバンドプロジェクト・ARGONAVIS from BanG Dream! 内で活躍するバンド名です。

メディアミックスと銘打っているだけあって、アニメ・ゲーム・リアルライブが交互に相関するコンテンツになっています。

GYROAXIAはそのコンテンツに出てくるひとつのバンドで、Argonavis*1と同じくキャスト自身がバンド活動を行い、キャラクターとしてリアルライブを実施しています。

 

私がARGONAVISを知ったのは、深夜アニメのCMで流れていたArgonavisの「ゴールライン」を聞いてから。Argonavisの楽曲提供を多く手掛ける渡辺拓也さんは私の推し作曲家なので、ゴールラインが好きすぎてこれは…ってなったのが確か3月くらい。

4月からアニメが始まって、どんどんのめりこむのようにハマっていったのは、コロナ禍で普段のおっかけ活動ができていなくて、家にこもることが多かったのも大きな要因だったと思っています。(多分コロナじゃなかったら今年はもっと忙しかったと思うので、そういう意味では幸運だったのだろうか)

GYROAXIAはArgonavisのライバルバンドという立ち位置でアニメにも出てくるバンドですが、アニメで見た時はあまり印象は良くなかった…ような気がします。(私の中で)里塚賢汰の見た目が絶対に好きだなとは思っていたけど……。

それが、アニメやSOL*2や様々なボイスドラマを通して、旭那由多というキャラクターに強く惹かれるようになって、今ではGYROAXIAが一番好きなバンドになりました。(里塚はやっぱり見た目も好きだったし中身もすごい好きだった)

渡辺拓也作曲の歌がめちゃくちゃ好きなことに変わりはないんですが…!

 

9/12にオンラインで配信された「IGNITION」は、中の人たちにとっては、初めてとなるGYROAXIAの名前を冠するワンマンライブです。*3

ライブの内容についてはレポートがアップされているのでぜひ

 

ARGONAVISプロジェクトでは配信という形を使って情報発信することが多く、ライブだけでなくトーク番組やアニメの振り返り特番などもたくさんあって、少し前までは毎週のように配信があるような印象でした。

実際、9月も12日にジャイロくんのライブがあって19日に野球盤があって24日にファントムイリスのSOLがあって28日には夜のトーク番組があるという怒涛の展開…

追いかけるのが大変なくらいいろいろ用意してくださる運営さんには頭が上がらない…。

私は常日頃から声優さんのおっかけをしているので、ただでさえ声優と呼ばれる方々が歌うこと、踊ることに対して並々ならぬ感情を持っているんですが、ARGONAVISプロジェクトのキャストの皆さんは(バンドリというコンテンツ全体でも)楽器を弾いてくださるんですよね……

中には経験者の方もいらっしゃるけれど、この作品に関わることになってから初めて楽器に触れたという方もいらっしゃって。そういう方々の努力に、何を返せるのだろうといつもいつも思っています。

Argonavisの配信ライブも7月末に行われて、それも本当に素晴らしいライブでした。久しぶりに音を重ねられることが、それをみんなに見てもらえることが嬉しくて幸せで仕方ないって気持ちが全面に出ている素敵なライブでした。

今回のGYROAXIAのライブは、中の人たちにとってはファーストライブと言ってもいいのではないかと思っています。この日のためにものすごく練習を重ねてきたのだろうなということが画面越しからでも伝わってきました。

 昨年12月のライブで披露したのはわずか2曲。今回披露した14曲は、ほとんどが初めて人前で演奏することが初めてだったわけです…。普通に考えて緊張しないわけがない……。

しかも、GYROAXIAは物語の上ではArgonavisよりも高い技術力を持っていて、「絶対王者」とまで言われているバンドです。”数年前からリアルバンドとして活躍してるArgonavis”と、”今回が初のワンマンライブになるGYROAXIA”という【現実世界の彼ら】と、”札幌から東京に進出して一旗あげようとしている王者の風格を持ったGYROAXIA”と、”それに憧れ、追いつこうとするArgonavis”という【作品の物語の上での彼ら】は、立ち位置が交差しているようなギャップがありました。

 中の人のプレッシャーはいかほどだろう、と思うと胃がキリキリします。ライブの中ではGYROAXIAという絶対的なバンドを演じながら演奏しないといけないわけで、かつ現実世界のArgonavisも追いかけないといけない。

ライブ終盤の挨拶でも、里塚賢汰役の橋本真一さんが「ライブが延期になったりして、自分たちで何も成しえていないのではないかと不安だった。まだまだ先にいるArgonavisの背中をずっと追いかけ続けていた」と、旭那由多役の小笠原仁さんが「先に活動をしているArgonavisの背中を追いかけていた。これからは、”ARGONAVISという作品の中におけるGYROAXIA”というバンドの五人の背中を追いかける」ってお話されていて。

私は頑張っている人の姿を見て応援することが好きなので、こういうのを見るとたまらない気持ちになります。

物語の中のGYROAXIAというバンドは圧倒的な技術力と演奏ですべてをねじ伏せるバンドで、そのキャラクターを演じながらするライブはどうしてもハードルが高くなると思います。そのライブを視聴する私たちは、彼らの姿を見て物語の中の「GYROAXIAという五人のキャラクター」を、投影するわけですから。

現実世界の中の人アクシアは、わいわいキャッキャしてる楽しいお兄さんたちですが、GYROAXIAという名前を冠しているキャラクターとしてのライブはものすごく完璧に、それぞれの役を演じきっていました。

演奏だけでなく、挨拶やMC、目線やしぐさに至るまで、このキャラクターならどうするか、常に考えてやっているんだろうなと思って胸が熱くなりました。

EGOISTという楽曲の中で那由多くんがドラムの深幸さんの前に立って煽る?ようなシーンがあったのですが、アフタートークの中で「照れが入ってちょっと笑っちゃった」という宮内さんに対し小笠原さんが「深幸というキャラならそれもアリだと思う」と話されていて、めちゃくちゃ考えてるじゃん……って思いました。

あと「那由多として、それぞれの曲で一番いいところを弾いている人に目線をやっていた」ってお話とかも。

小笠原さんだけでなく、他のメンバーもそれぞれの役を憑依させて演奏をしていて。ARGONAVISというコンテンツ、メディアミックスプロジェクトというコンテンツのすごさを思い知らされたライブになりました。

その小笠原仁が終わったあとのツイッターで全然届いていないとか言っちゃうんだぜ。怖いぜこのコンテンツは。

 

このツイートだけでなく、挨拶のときも五人全員が悔しそうな顔をしていたのがものすごく印象的でした。それぞれ失敗したところや反省しないといけないところはあるのだろうけど、それを最後の挨拶のときにまでものすごく滲ませているところが、彼らの向上心とこのコンテンツの成長を大きく感じた場面でした。

 10月にまたライブはありますが、彼らの中にはこれから先に必ずある「次のワンマンライブ」にすでに目を向けていて、そのときは今以上にもっと成長した姿を見せたい、と思っていたのだろうなと。それはこのコンテンツが”終わらないコンテンツ”であることが大前提としてあって、「必ず次のステージが約束されている」とキャストの彼らにきちんと思わせている・信じさせている運営さんの素晴らしさだと思っています。

アイドルマスターSideMでも同様の”終わらないコンテンツ”さ、それをキャストに信じさせている運営、という姿を感じたことがあります。SideMはオーディションのときに「このコンテンツは10年以上続くものにしたいと思っている。その覚悟はありますか」とキャストに聞いたそうです。

きっとARGONAVISも10年、20年と続いていくコンテンツにしようとしているんだろうなと思います。

秋谷さんの挨拶の中でもスタッフさんへの感謝や敬意が表れているあたり、ARGONAVISプロジェクトに関わるスタッフさんがこのコンテンツにものすごい愛情をかけて育ててくれているのだなと、ひしひしと感じました。

仕事をする上で、信頼と敬意というのは物事やプロジェクトを前に進めるために最も重要なことだと思いますし、キャストしか見ていない(見る機会のない)視聴者に対してそう思わせてくださる運営さんは、ものすごく優秀だなあと勝手に思っています。

ARGONAVISの世界でのGYROAXIAは技術力があって、演奏がめちゃくちゃ上手くて、かっこよくて。そういう人たちに、キャストが一生懸命追いつこうとする、その姿はとても美しい。

「追いついて、追い越して、隣に立ちたい」と小笠原さんは話されていましたが、そんな日がいつか来ることを、ひとりのファンとして楽しみにしたいです。

 

5月に公開された小笠原さんと作曲を手掛けるASH DA HEROさんのインタビュー記事の中で、すごく印象的で覚えているお話があります。

ーーGYROAXIAは、今はまだアニメやコンテンツの一環ではあるけど、『BanG Dream!』のPoppin’PartyRoseliaのようにコンテンツの枠を超えた活動に広がって行く可能性もある。今後は、どんなバンドに成長していくと思いますか?

ASH:誤解を怖れずに言わせてもらうと、そこらへんのバンドに対して「おまえらこいつらを甘く見てるとと余裕で負けるぞ!」って声を大にして言いたい。世の中のバンドの人たちって、ちょっとArgonavisやGYROAXIAをナメてる節があると思うんです。もちろん理解のある人もいるけど、「どうせアニメでしょ」とか「声優でしょ」って。でも、ナメてると今のポジションが余裕でなくなるくらい、GYROAXIAは求心力を持っている。携わっている人間としても今後の活躍がとても楽しみですし、俺自身もうかうかしてらんねえなって。  

全文は下記

realsound.jp

  

まじで本当にそれ としか言葉が無い

ArgonavisやGYROAXIAというバンドは、メディアミックスから生まれたバンドですが、現実世界のバンドと遜色が無いくらいの強さと力を持っていると思っています。私はオタクなのでひいき目が入っていると思うけど……でも本当にすごい力を持っているんだよ……。

メディアミックスと知らない、アニメや声優を知らない人たちにArgonavisやGYROAXIAの曲を聞いてもらっても絶対に好きになる人はいるだろうし、そういう入り方があってもいいんだろうなと思っています。

今年はアニサマが中止(来年に延期)になってしまったけれど、Argonavisは出演予定でしたし、GYROAXIAはシークレットとして出演予定だったそうです。ああいう、いろんなアーティストが出てくるライブイベントに出て、アニメ知らんけど歌いいな、こいつらかっけえなって思って欲しい~~~~!!!!絶対ジャは男性に人気出るでしょ……

野太い声で那由多~~~!!!!!ってコールもらう旭那由多が見てえ~~~~~~~~!!!!!!!

 

このブログは、普段ツイッターで流しがちな感想をきちんと書きとめておくために作ったブログなので、いろいろ思ったことを書きました。ツイッターでもだいぶ騒いでたけどね……()

 

追いかけるあの背中はきっと遠い。多分、彼ら自身も作品の中でどんどん先に進んでいくでしょう。それでも、”終わらないコンテンツ”に身を置いたGYROAXIAのキャストたちが、これからどんな姿を見せてくれるのか、今からとても楽しみにしています。

 10月のライブもできたら現地参加したかったけど、次回もテレビの前で応援することになりそうです。バンドの生音を浴びるまで死ねないな。

 

まだライブ見てない人、興味のある方がいたらチケットまだ買えるのでぜひぜひ

9/15までアーカイブ見れます!!!

argo-bdp.com

 

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こういうときもKiramuneのキンブレを振ってしまうオタク(無地のやつを持っていない)

 

*1:主人公たちのいるバンド。プロジェクト全体を表すときは大文字、バンド名は小文字で表す

*2:サウンドオンリーライブ。収録した音だけのライブ。幕間に入るボイスドラマで重要な設定がポロッと出てきたりする

*3:昨年12月に開催されたライブではシークレットで出演