もう少しだけ語彙力のある生活

ツイッターですごいとやばいしか言わないオタクのはなし

表紙デザインを依頼したデザイナーさんと連絡が取れなくなったので今後の対策を考える

 

タイトルのとおりのお話です。
このブログは私がつい流して忘れてしまいそうなことを書き留めておくために作ったブログなので、自分の戒めのためにも記しておこうと思います。
※デザイナーさんを非難・糾弾する目的で書いているものではありません。先方がどなたか聞かれてもお答えしません。

9月上旬に発行した小説同人誌の表紙デザインをデザイナーさんに依頼したのですが、連絡が取れなくなってしまい、参ったなとなったお話です。
トラブルシューティング的な意味で、どなたかのお役に立てれば嬉しく思います。

結論から言います
①ジャンル外の友達を大事にする
②自分で多少のデザインはできるようになろう

結果的に私はデザインができる古来からの友に泣きついて短期間で表紙を作成してもらったので、持つべきものは友だ…と思うと同時に、自分でも勉強しないとなと感じたのでした。

 


経緯

7月28日…デザイナーさんに表紙デザインの依頼をpixivのメッセージで送る
(この時点ではスケジュールが空いているかの確認と、おおよその情報をお渡しして見積もりをお願いしました)
依頼したデザイナーさんは約1か月の納期で納品します、とのことだったので、当初9月1日納期で依頼をしました。
大体どの方も納期の1週間ほど前に仮デザインを送ってくださり、それに対して修正・リテイクをするので、1日納期なら8月中に一度仮デザインが見れるかな、というイメージでした。

今まで数日以内にレスポンスが来ていたのに、この依頼に対してお返事が来たのは8月10日でした。(約2週間後)

 

8月10日…先方からのお返事
内容は、不測の事態が起こり返信が滞ってしまっていたこと、今後このようなことがないよう努力する、というようなお返事でした。
私以外にもお返事を待っていた方はいらっしゃったようで、お返事が滞っていた間、迷惑をかけた方に対してお詫びとしてお送りしている、という内容でした。
この時点で別の方にお願いすることも考えましたが、私はこのデザイナーさんのデザインが好きで、ぜひ次の本はこの方に!と思っていたので、スケジュールの都合がつくのであればお願いしたいと思って、再度依頼のご連絡を送りました。

同日、8月10日中に

  • もし都合が良いのであれば以前お伝えした案件をお願いしたい
  • 新規の受注を見合わせているなら諦める
  • 納期は1か月と聞いているため、当初は9月1日としていた納期を9月11日まで延長することが可能

とお伝えしました。


9月11日はWebオンリーイベント当日だったのですが、前述のとおり事前に仮デザインが来て、大きなリテイクがなければ納品が前倒しになるので、イベント前までには表紙デザインは頂けるだろうと考えていました。今考えるとめちゃくちゃ見通しが甘いな………
というのも、この時点で本文がどのくらいの文量で終わるかわからず、いつ書き終えるかまったく読めなかったのですね……これは私あるあるなんですが、筆が乗るときは爆速で書けるんですが、書けないときは全然進まないという、ノリと勢いで生きている、プロットまったく書かねえ鉛筆の転がるほうに書くぜ!という字書きなので、イベントまでに書き終えられるかすらわかっていなかったのです……。
なので最初からWebオンリーイベントでは通販の予約ページだけ開設しておいて、イベントが終わってから刷り上がったものを通販する、という形を取るつもりでした。(部数は決めているので受注販売ではない)

 

8月11日…2度目のお返事

2度目の依頼のお返事はその翌日の11日、ぜひお受けしますというもので、デザインのための詳細をお聞かせください、という内容でした。

同日中に細かな装丁やデザインイメージをお伝えしつつ、納期は少し不安があったので、11日まで延長可能と言ったが9日頃納品だとありがたい旨お返事しました。

その一時間後くらいに9月9日納品で大丈夫だという内容と、9月2日前後に初案をお送りする、裏表紙の発行日が9月11日になっていますが間違いはないですか?というお返事。

こちらにはWebオンリーの開催日にあわせているため日付は間違いない、オンリー当日通販の予約開始をするため、刷り上がりはそれ以降でも構わないという内容をお返事しました。(この数回のラリーはすべて8月11日中)

このご連絡を最後に、デザイナーさんからのお返事は来なくなりました。日付に関する質問には、「日付が誤りでなければお返事は不要」とあったので、「誤りではありません」という最後のメッセージにお返事が無いのは、特に目くじらを立てるものではないかなとスルーしていました。(この時点ではツイッターも動いていたので、確認はしたのだろうと思っていた)

 

8月17日…本文初稿書き上がり

思っていた以上に筆が進みに進み、8月17日には初稿を書き終え、後は誤字脱字チェックという段階に。
褒めてほしいんですが、7月17日から書き始めて8月17日までの1か月で約87,000字を書きました 文庫本192ページ!

f:id:zu_kax:20210919202610p:plain

見てくれ俺のがんばりを…

今まで表紙のデザインが出来上がっているのにページ数が決まらず背幅の計算ができないから表紙を納品してもらえない、というパターンを幾度も繰り返してきた私にしてはかなり有能スケジュールで前倒しに進んでいたのです……。

表紙デザインが来るのはまだ先なので、誤字脱字チェックをゆっくりしつつ、Webオンリーイベントの展示用の作品を書いたりして、ページ数を確定させたのは8月下旬頃だったと思いますが、デザイナーさんに背幅確定の連絡を入れたのは9月1日でした。(ここでもう少し早く連絡していればな~と後から思った)

 

9月1日…背幅の確定連絡
9月1日に背幅の連絡をするもお返事はなく、ツイッターも8月下旬を最後に動いていなさそう。
2日前後に送ると言われた初案の連絡も無い……。
「2日前後」って難しいですよね。個人的な感覚では1日~3日かなと思うけど、その基準も主観でしかないし。
この頃になると周りの方々が脱稿しつつ新刊のサンプルをあげられたりしていて、焦りはじめます。なんたって本文は8月17日には全部書き終えてるのにいつまでたってもサンプルがあげられない!なぜなら表紙は同人誌の顔なので、表紙無しのサンプルはあまりにも味気ない……。
私もサンプルをあげてえ~とじたばたしながらひたすら女体化えろを書くというわけわからんことになっていました。(なんで?)

 

9月4日…やんわりとした催促のご連絡
そろそろまずいかな?と思い、9月4日に再度デザイナーさんにご連絡。
背幅の連絡をしたが、確認していただけたか?2日前後で初案の提示があると聞いていたが、進捗状況はいかがでしょうか?というような内容。

この時点で表紙デザインは無かったけど、とりあえずトラに書店委託の申請を出す。表紙はnowprintingにして一旦登録。オンリーまでに予約のページができてないと困るので……。
ページはその日の夜には多分出来てた………トラ………休め………(いつもありがとうくちびる

表紙デザインが出来上がってから画像の差し替えもしたんだけど、そっちもめちゃくちゃ早く変わったので助かった……

デザイナーさんへの連絡は朝早くに送っていたんだけど、22時頃になっても連絡がなく、これはもう連絡来ないかな~~と、とりあえず古来からの友に相談。
友も別件でデザイナーさんに依頼してた案件を先方の都合で断られた、という話をツイッターでしていたので、何かアドバイスをくれるかも、と思ったのと、そもそも私は友達が少ないので頼れる人があまりいない(胸を張って言うな)
姉妹とも仲が良いので色々相談はするが、さすがに家族に同人誌の話をするのはな~となって尻込み……
同じジャンルの方々はそもそもみんな原稿を頑張っているので相談するのも申し訳ない……みたいな感じ


古来から友

  • もう知り合って8、9年くらいになると思うんだけど、一回だけジャンルとカプがあっただけでそれ以降まったくジャンルが一緒にならない女
  • カプが一致したときに合同主催でアンソロを作った
  • 同人で知り合ったのに会って話すのは仕事のこととかなので、オフ友に近い……
  • 絵が描けるオタク
  • 装丁がいいという理由で別ジャンルの私の本を買ってくれて(ラブ)私の本を理解するためだけに自ジャンルのアプリをダウンロードしてくれた(好き……)(でもアプリは容量がでかすぎて友のスマホに入らなかった)(なんでや)
  • 互いに出している別ジャンルの同人誌を買いあうが、えろほんは買わないという紳士協定を結んでいる(恥ずかしいので)


とりあえず誰かに話を聞いてほしくてLINEで今までの経緯を含め愚痴兼相談をする

f:id:zu_kax:20210919143149j:plain

f:id:zu_kax:20210919143154j:plain

f:id:zu_kax:20210919143300j:plain

というお返事。
めっちゃハッキリ言ってくれる……好きや(※文章の掲載許可は頂いております)
私は友がハッキリばっさり切ってくれる子だと知っているので、愚痴言いつつも背中を押してもらいたかったのかな~などと思いました。

以前も自分で、箔押しでデザインの欠片もねえ題字バーン!で作った本があり、今回も間に合わなかったらそうなるかも……と思っていて、でも中身一生懸命書いたのに表紙が自分で作った題字バーン!は……嫌だ……となっていたのです……

自分で作るか、最後まで誰かに作ってもらうか決めきれなかったので、友がもう自分で作るしかないよと崖から落としてくれるのを期待していたのかもしれない


1週間で表紙を作ってくれる方を探すのも大変だし、そもそもこの時点ではデザイナーさんから「遅れてすみませんでした!」とお返事が来る可能性も残っていて、(そうなることを願っていた)そうなったら依頼したデザイン使わなくなっちゃうし……と迷いに迷う
すでにあるデザインにタイトルを入れて、っていうパターンも考えたんですがそういうパッケージデザインってA5で作られていることが多くて、文庫サイズにリサイズするのが私にできるか?そもそもサンプル早くあげたいから、だったら題字バーン!にするわ……!みたいな
もはや思考停止ですよ

古来からの友、めちゃくちゃ生き急いでるタイプのオタクなので多忙なのですが、ちょうどこのときは脱稿したばかりで少し時間があり、簡単なデザインであればお手伝いができると思うと申し出てくれて……ラブ……

そもそも別のデザイナーさんを探すかと言っていたのだけど、箔押しだったりしたので、約1週間納期でこの内容お願いできないよね……となったのであった

その後の電話で

  • とりあえず今からデザインに手をつけるが、明日にでもデザイナーさんから初案が来たらそっちを使ってくれて構わない
  • いつまでも判断ができないのは困るので、◯日までに連絡が無ければ今回のお話は取り下げたいとメッセージを入れるべき

と助言をくれた。

 

私も最後通牒は送らないとなと思っていたので、4日夜にメッセージを再度送る。

  • 5日の23時59分までにご連絡がなければ今回の依頼は取り下げたい
  • 初案ができあがっていなかったとしても、進捗確認のためにとりあえずお返事だけ欲しい

という内容。

友、もしデザイン作ってもらっても使わない可能性があることに関して「こういうデザインやると勉強になるから、使わなくても別にいいよ、やらないと身につかないから」みたいなことを電話で言っててラブが溢れてしまった……好きだが……

結局5日夜もお返事は来ず、正式に友の表紙デザインを使わせてもらうことになったのだった……悲しい

友から表紙デザインが上がってきたのは8日の夜でした
その後サンプルを作り9日に印刷所に入稿してお品書きを作って……イベント前やることが多いな

どんなデザインかはここに載せないのですが、私のツイッターとかで見れるので良かったらどうぞ


やっておいてよかった
・同人関係の相談ができる友達を作る(できればジャンル内だけでなくジャンル外も)
前述したとおり同ジャンルだと同じイベントに向けてワーッ!ってなってるので、お互いに他人の相談乗ってる余裕がないかもしれない

・困ったら誰かに相談する
もっと早く相談しておけばなとは思ったが、友に相談しなかったら多分私は9日の最終納期までまだかな…と思いながらお返事を待つことになっていた そしてイベント当日には私の題字バーンの表紙が並んでいた 嫌すぎる…

・サンプルやお品書きは、表紙を流し込むだけで完成するようにしておく
表紙デザインが来た10分後にはサンプルあげた(どんだけサンプルあげたかったんだ)

 

・後払いでよかった

やっておいてよかったことではないけど、結果的によかったこと。

デザインの受領後のお支払いで、お金のやり取りは無かったのでありがたかった お金払ってたらもっと私は固執してたかもしれないな……もったいないので

むしろ仮デザインを見た後、支払いを終えて完成データ待ちのタイミングで連絡が来なくなったらそのデザインが諦められなくて本自体の発行を後回しにしちゃってたかもな……と思った

 

 


こうしておけばよかった
・背幅の連絡をもう少し早くしてれば、もっと早い段階であれ?と思ったかな……


・そもそも最初のお返事が遅れた時点で別の方にお願いしておくべきだったか……でもこの方のデザインが好きなんだ……

・納期の設定をもっと早めにしておくべきだった、というか依頼自体、本文に手をつけた時点でお願いするべきだった……1冊目の本が思ったよりも時間かかってしまったので、2冊目の新刊に取りかかるのが想定より遅かったんですよね……

・デザインの勉強をもっとしておくべき、こういうときどうするかの対策を考えておくべき(完成済デザインのリサイズとか、短納期でも対応してくれるデザイナーさんの目星をつけておくとか)そもそも完成済デザインを売ったり配布したりしているサイトが世の中にはたくさんあるので、知識を蓄えておくことが大事だなと思った

cweb.canon.jp

Canonは、同人表紙のテンプレートを無料公開している…すごい

これもね~考えたんですけどA5だったし、ここに載っているデザインで本文に沿うのがなかなか無くて……(ワガママ言うな)

www.brother.co.jp

今調べたらこういうのもあった…なるほどね~……次同じことあったらCanvaで作ろう…

リサイズができるのかわからんが…

note.com

 

note.com

なんかこの辺見ると自分でもできるかも…!って思えてくるのですごい

まあ私は金を払ってでも自分だけの表紙が欲しいので基本他人任せなんですが…

だって一生懸命本文書いたんだから表紙くらい人に任せたいじゃん……あと自分で作ったら絶対不備連絡が来るので…

この辺り、連絡が来ないよ~ってなってるときはもしかしたら一生懸命作っても没になるかも…という気持ちがあったので、うんうん唸っていたのですよね

二週間くらい時間があったら自分でやろっかな……と覚悟を決めていたかもしれない いやでも私は金で解決したい…

自分ができないことを、それを得意な人にお金を払ってやってもらうこと、私は積極的にしたいと思っているので……

 

 


まとめ

いろいろあったけどほんとに持つべきものは古来からの友…と思いました

なんか友達自慢になっちゃったみたいだけど私の友はすごいから自慢する 好きよ♡

相談したときにはっきり言ってくれる友達がいて良かったなと思った 当事者は正常性バイアスが働いているので、いつか返信が来るだろうとずっと待っていたから…

 

デザイナーさんについては、怒りというより悲しみのほうが大きいです。本当に素敵なデザインをしてくださる方で、この方のデザインで表紙を作って欲しい!と思って依頼をさせていただいたので…

もう表紙のイメージは全部伝えてあったので、出来上がってたらどんな表紙になっていたんだろう…って、それだけがずっと悲しくて

何があったかは想像することしかできないけど、お元気でいてください…

またデザインをお願いするかはちょっとわからないけど、あなたのデザインがすごく好きなので、これからも続けて欲しい…。

本文ものすごく頑張って書いたのに自分で味も素っ気も無いタイトル題字バーンにすると、それを見るたびに悲しい気持ちになっちゃうなと思っていたから、友がデザインしてくれて本当によかった…多分見るたびに私は友への感謝の気持ちでいっぱいになるはずなので

このコロナ禍で、相手がどんな状況かなんてわからないし、もしかしたら病院に入院しててお返事ができていないのかもしれないし。私だって明日事故に遭って文字が打てなくなるかもしれないし……ネットで繋がっているってそういうことなんだよなと改めて思いました

私もいつ自分がどうなってもいいように、何かしらの手立てを考えておかないとな、とちょっと思ってしまったわよね……でも家族に同人の話するの嫌じゃない…?

死んだらツイッターの過去ログが全削除されるサービスみたいなの、ああいう感じのが必要……

友とも電話で話したときに、pixivやツイッターで金銭のやり取りするのちょっと怖いよねえとなりました。今はココナラとかスキマみたいな専用のプラットフォームがあるので、そこを通してのほうがお金のやり取りは安心なのかも…。

今回の件で色々考えるきっかけになったので、私は今後も表紙デザインの依頼をやめたくないけど、何かあったときに自分でなんとかできるくらいの技術と知識は得ておきたいなと思ったのでした。

 

以上!

長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました!