もう少しだけ語彙力のある生活

ツイッターですごいとやばいしか言わないオタクのはなし

時代撃ち抜いて今 -GYROAXIA TOUR 2022 -Freestyle-を終えて-

2022年8月6日から始まった「GYROAXIA TOUR 2022 -Freestyle-」が9月3日の東京ドームシティホール公演ですべて終了しました。

私は仙台2公演とツアーファイナルの全3公演に参加させていただきました。

このコロナ禍で、ツアー全5公演が何事も無く無事に終わり、完走できることがどれほど奇跡的なことか。どんなに気をつけていても、どれだけ想いが強くても、涙を飲みながら中止・休止・延期となった公演がたくさんあることを知っています。

ジャイロのシークレットライブが内容変更、配信中止になったことも記憶に新しく、ツアーは最後までできるのだろうかと、自分自身の体調も含め、半ば祈るような気持ちでこの約1か月を過ごしました。

今までのエンタメ業界を見ていても、全公演完走できる公演など数えるくらいで、本当にスタッフ様、キャストの皆様の努力と苦労の上に成り立って、そして運も味方につけて、成し遂げられたことなのだろうなと改めて思います。(もちろん努力と苦労をしても完走できない公演がたくさんある悲しさも知っているので…)

まずは関わってくださった方々に対して、ツアーファイナルまですべてやりきってくださったことに心から感謝したいです。

初めてのツアー、本当に楽しかった。GYROAXIAというバンドがまたより一層好きになったし、彼らの成長をこの1か月でまざまざと見せつけられたような気持ちでした。

 

私はアニメの少し前からアルゴナビスにハマった人間なので、GYROAXIAが初お披露目された2019年12月のArgonavisの2ndライブには参加していないのですが、後から映像で彼らの初めてのライブを見ました。

ツアーファイナルは奇しくも同じTDCホールでの公演ということで、さすがにエモーショナルを感じずにはいられなかったです…。

前日に2ndライブの映像を見てから東京公演に臨んだのですが、約3年という月日を経て成長した姿がそこにはあって、本当に本当に、この人たちはすごいな、かっこいいなと改めて思いました。

演奏技術も、表現の方法も、やっぱり全然違っていて…。ギターソロとかも、格段に上手くなっているのを見て、彼らがこれまで着実に歩んできた道と、音楽にかけた情熱や時間を思い、感慨深くなりました。

2020年9月に行われた初の無観客配信ワンマンライブ「IGNITION」では、終わった後メンバーがものすごく悔しいと口ぐちに言っていたのが強烈に印象に残っていて、「この人たちは終わったばかりなのに次のライブのことを考えているんだな」と思ったことをよく覚えています。

 

挨拶のときも五人全員が悔しそうな顔をしていたのがものすごく印象的でした。それぞれ失敗したところや反省しないといけないところはあるのだろうけど、それを最後の挨拶のときにまでものすごく滲ませているところが、彼らの向上心とこのコンテンツの成長を大きく感じた場面でした。

あの背中を追いかけて -GYROAXIA ONLINELIVE「IGNITION」を終えて- - もう少しだけ語彙力のある生活

 

2021年5月に富士急のコニファーフォレストで行われたArgonavisとの対バンライブ「JUNCTION」では、ボーカルの小笠原さんが最後酸欠になりかけてどうにか立っていたという話を、2021年9月にZepp札幌で開催された初の有観客となるワンマンライブ「火花散ル」でも、ラストに演奏された「火花散ル」でうまく高音が出ずに、「もう一度やり直したい」とアフタートークでお話されていたことを強く覚えています。

 

ライブが終わったあと、キャスト陣がいつも悔しそうなんですよね。今回は小笠原さんが一番「火花散ル」に悔しさを募らせていたみたいでした。最後の最後の全部の力を振り絞って歌った曲で、体力無いしへとへとだってわかってるのに、それでも「もっと上手く歌えるはずなのに」と思ってるんですよ

伝説の生き証人になりたい-GYROAXIA LIVE 2021「火花散ル」を終えて- - もう少しだけ語彙力のある生活

 

私はこの悔しさの正体を、「ARGONAVISが終わらないコンテンツだからだ」と思っているからなんですが、今回のツアーでは、悔しさよりも「楽しかった」が前面に出ているような感じがあって、それがとても嬉しかったです。

もちろんそれぞれが悔しい部分や反省する部分、次に活かしたいと思う箇所はあったんでしょうけれど、それ以上にライブが楽しい、みんなで音楽をすることが楽しかったと思っている姿を見るのはやっぱり観客としてもすごく嬉しいです。

大阪公演のあと、いつも長文でライブの感想を綴ってくれる小笠原さんがただただ一言「楽しかった」という言葉を残していたのがすごくグッと来てしまった

 

ツアーは特にこうしよう、ああしようという改善点を次の公演で試せることが利点だとギターの橋本真一さんがお話されていて、一回きりではないライブはそういう強みがあるんだよなと思いました。

舞台で活躍されている橋本さんが「舞台は何度も公演があるけど、ライブは一回きりなのがもったいない、ツアーは複数公演があるから嬉しい」的なお話をシクレライブでしていたというのを聞いて、そうだよね……という気持ちになりました。

3年前のお披露目からの成長はもちろんですが、仙台公演から東京公演の間にもGYROAXIAのみんなは確実に成長していて、特に「Existence」の入りは東京が一番良かったな……と思えたので……あと「Dawn」の舌打ちも綺麗でした

「LIAR」の入りのギターも仙台とちょっと違うんじゃない…?ってなったり……映像化してない公演は記憶頼りなので不確かですが…。

少し前は見ていて「がんばれ……」と応援していた演奏や歌が、何の心配も無く、CD音源を聞いているように安心して聞くことができているのが、彼らの成長の証であり、努力の成果なんだろうなと。

JUNCTIONであれだけぜいぜい言ってた小笠原さんが最後まで全然声がよれないで力強く歌い続けていたのが本当にすごいよ……めちゃくちゃ頑張ったんだろうなと思いますし、それらの軌跡をリアルタイムに見られているのがとても嬉しいです。

「男子三日会わざれば刮目して見よ」と言いますが、ものすごい勢いでこの人たちは進んでいくんだなと思いましたし、まだまだこれからもっと大きくなりますと言ってくれるのがすごく頼もしく、誇らしいです。

ライブ「IGNITION」の時に小笠原さんが「キャラクターのGYROAXIAの背中を追いかけて、追いついて、隣に立ちたい」と仰っていた言葉が大好きなのですが、GYROAXIAとキャストの「じゃいろあくしあ」の垣根が曖昧になっているなと思う瞬間もこのツアーでたくさんありました。

もちろんキャラクターとキャストは違う存在であり、彼らはキャラクターを演じながらステージに立っているのですが、キャラクターを「演じている」とは思えないほどの自然さでキャラクターのGYROAXIAが存在しているような感覚というか…。

旭那由多の煽りとか言葉は小笠原さんがそのときに思ったことを言っているとバナチのときにお話されていたと思うのですが、咄嗟に出てくる言葉が「旭那由多の言葉」になるってすごいことだよな…と改めて感じて。キャラクターを憑依しているというよりもキャラクターと一体化しているような感じというか……うまく言葉にできないのですが…。

逆にキャストの動きからこのキャラクターはこんなことをするんだ、と新しい発見が増えることもありました。客を指でこいこい、ってやって煽る里塚とか……出てくるときにギターを掲げて立ち位置につく里塚とか……(里塚ばっかりやん)

旭那由多に「よろしくどうぞ」なんて語彙があるんだ…!?ってなったりね…

お披露目のときは動きもあまり無かった(特に里塚はスンッってしてた)楽器隊がキャラクターとして縦横無尽に動き回るのも成長だな…と思いましたし、旭那由多が楽器隊と目を合わせたり、メンバーを煽ったりするのもIGNITIONのときには考えられなかったことだよな…と思って。(いぐにのアフトで極力目は合わせないようにしているという話を聞いた記憶があったので…)

キャストの成長とともに、キャラクターもライブの中で成長して新しい一面を見せてくれる、新鮮な顔を見せてもらえるって、このコンテンツならではだよな…と思うんですよね。

旭那由多くんは最初の自己紹介のときに「代わりはいくらでもいる」とか言ってた子なんですが、もうジャイロメンバーの代わりはいないんじゃないでしょうかねえ……とニチャついてしまう そういう信頼関係を見せてくれるのがキャスト×キャラクターのライブの醍醐味なのかなと思います。というか私はそういう感じで楽しんでます……!

 

それから、このツアーでよりGYROAXIAの”バンド”感が強くなったなと思いました。

私はもともとKiramuneという男性声優の所属するレーベルが好きなので「声優アーティストのライブ」というものにはそれなりに参加しているほうだと思うのですが、GYROAXIAのライブはいわゆる「声優アーティストのライブ」とは少し毛色とかノリが違うんだよなと思っていて。

ペンライトじゃなくてバングルライトとリングライトで腕を振り上げるスタイルとか、ノリノリの曲で頭を振ったりとか、ギソロのときに咲いてる*1女の子がいたりとか……里塚賢汰に咲く女がおる…と面白くなってしまった

多分ロックバンドのライブともまた違うとは思うのですが、異種格闘技みたいなライブだなあと……。

そもそも文化の違うところからやってきたファンが多いのもあって、それぞれの文化で行われている応援方法を取っているからこんな違いが出るんだろうなあ~と思えてすごく面白かったです。声優アーティストのライブでヘドバンするオタクはいないんや オモロイ

前のほうの人たちがみんなヘドバンしてるの見て、私の知ってるライブとは違うなと思えたのも良かったし、忙しい人のためのシリーズとかも、バンドだ~!って感じがして良かったです。いやそもそも私はバンドのことをあまり知らないんですが……。

私のフォロワーさんでも音楽畑の人とか舞台のファンの人とか、声優ファンの人とかいろいろいて、それぞれが違うきっかけで同じバンドを好きになっているのがすごく面白くて……。

私、アルゴナビスのファンの人と話すときによく「あなたのアルゴナビスはどこから?」という話を聞くんですが、聞く人それぞれ全然違うところからやってきていて本当に面白いです。ちなみに私は渡辺拓也から……笑

アニサマから気になって現地に来てくれた人がいたのもめちゃくちゃ嬉しかったんですよね!!ちょうどアニサマが終わった後くらいに見切れ席が発売されたのもあって、見切れ席のお客さんがそのときに手を振っていらっしゃって…。

ああいうお祭りフェスで爪痕を残せたんだなあって思えたのも嬉しくて……いろんな場所から好きになってもらえる魅力のあるバンドなんだよなと誇らしい気持ちになりました

次はなんだろう 映画が大きなフックになるかなあ~その前に舞台か…!

次のナビステは私も友人を連れて行きたいんですよね……金は払うからぜひ見て欲しいあのめちゃすご舞台を……いやほんとナビステはまじですごいんですよ……全人類に見て欲しいんですよ……

それと今回のツアー、公演内容ももちろんめちゃくちゃ楽しかったんですが、その後のフォロワーさんとの感想戦が本当に楽しくて楽しくて……

終わったあとの興奮を共有する相手がいることはとてもありがたいことだし、嬉しいことだよなと思いました

仙台の牛タンがとてもおいしかった 肉を焼きながらライブの感想を言い合うのがすごく楽しかったな~…これは札幌のバナチ後もそうだったんですが…

ライブの思い出とともに、ライブ前や後にお会いしたりお話してくださった方がいたことも一緒に思い出になっていて、すごくすごく幸せな時間だったなと思います。ライブのことを思い出すたびに、一緒に食べた牛タンのこととかラーメンのこととかを思い出すんだろうなあ…と。お会いしてくださった方々ありがとうございました……今回お会いできなかった方々には次のツアーやイベントでお会いしたいなあ…!

 

それから、キャストとしての挨拶の、秋谷さんのお言葉もすごく印象に残りました。

つらいことや悩むことがあったときにジャイロのメンバーに助けてもらって、僕はこのメンバーに救われている、とお話されてらっしゃって。お仕事で知り合ったメンバーだけど、仕事を越えて付き合っている人たち…(そしてそれぞれの弱みを握っているとか言う小笠原さん…笑)本当に素敵な仲間と、縁で結ばれた仲間なんだなあと心が温かくなりました。そういうかけがえのない絆に恵まれることって、特別だよなと思います…。

先日の小笠原さんの誕生日に、おがすきでジャイロメンバーからビデオメッセージが届いていて、秋谷さんはそこでも「親友だと思っている」とお話されていたのがエモすぎ~~……となったのですが…

普段は冗談を言い合って笑っているメンバーたちが、それぞれをかけがえのない友人で、バンドメンバーで、仲間だと思っていることがすごく嬉しくて…もう本当におじいちゃんになるまでバンドやってくれ…という気持ちでいっぱいなんですよね……

アルゴナビス……一生終わるな……

誕生日メッセージは無料で見れるから見て欲しい とても良い

 

秋谷さんがスタッフさんに毎回感謝してるのも本当に大好きでさ~~~……

スタッフさんに拍手を送らせてくれるコンテンツは最高って相場が決まってるんですよ

アルゴナビスに関わる裏方の人たちもアルゴナビスのことが大好きで、すごい熱量で仕事をしてくれているんだなあと思えるので大好き

初披露のときはまだ2発しか弾丸が無かった、という表現の仕方がすごく好きで

今はもうどれを演奏するか悩むくらい曲が増えてるし、まだ披露していない曲もありますし……そもそもCDになってない曲もありますしね…!

マシンガンみたいにたくさんの弾丸を持って、GYROAXIAは時代を撃ち抜いていくんだなあと思って……ハア~~~好き!の気持ちになりました(語彙力ゼロ)

これからも弾丸増やしていくんだろうなと思うし、弾丸だけじゃなくて手榴弾とかも増えていくんだろうな……楽しみだな…

 

ここから自分語りいいですか…!?今回もフラスタを出しました!

人の才能にお金払うのが楽しすぎる

私は自分に無い才能を持っている人が大好きだし、その人の才能をお金で買えるのが最高だと思っています……フラスタしかり、同人誌の表紙デザインしかり、金で買えてしまう世界……ありがたすぎ!?

もともとツアー前から花にマグカップを括りつけたい…と思っていたんですが、グッズでマグカップが出たのでヤッタ~~!と思って嬉々として仙台で三個買った

これは私の主義の話なのですけど、ジャイロのライブに行くときは「あの世界」のジャイロのファンでいたいんですよね……。

だからお花もキャスト名ではなくてキャラクター名で出していて。旭那由多が、里塚賢汰が、GYROAXIAというキャラクターが存在している世界の人間のひとりでいたくて。

ライブ中もライトはずっと赤しか振っていないんですが、「あの世界」のジャイロのライブでは真っ赤なライトが海のように光っているんだろうなあと思って、そういう景色を作りたいなと思っているからなのです……(他の人に強要するつもりは無いので、推しキャラの色を振る人を否定するつもりはまったく無いです)

あと里塚は緑振るより赤振ったほうが嬉しいやろ…の気持ちもある

これからもフラスタ出すときはこういう感じで行くんだろうな~と思っています。

次の辞書の花にも期待してくれ(?)

 

それともうひとつ!

ブシロードカードの抽選会でキャストサイン入りのポストカードが当たりました~!やった~!

人生で、ガラポンで白以外の玉が出たの初めてかもしれない…最後の当たりだったそうで……ありがたい……さっそく飾りました 家宝にします

 

総括 楽しい夏の思い出でした!

最後の「みなさん最後にひとつ聞かせてください!いい夏でしたかー!?」

「ありがとう!僕らも!バイバイ!」はエモすぎて最高でした

大好きだ~~!早く次のライブくれ

以上!

*1:もともとはビジュアル系バンドのフリのようですが…ステージに向かって両手を広げるポーズです