もう少しだけ語彙力のある生活

ツイッターですごいとやばいしか言わないオタクのはなし

4年越しにファンになる-GYROAXIA REVIVAL LIVE 「IGNITION」を終えて-

2024年4月27日に開催された「GYROAXIA REVIVAL LIVE -IGNITION-」に現地参加してきました。

アーカイブ期間も終わり少し落ち着いたので感想を書いてみたいと思います。

この公演は、2020年9月12日に無観客配信で行われたONLINE LIVE IGNITIONのリバイバル公演になっており、4年前と同じセットリストを今のGYROAXIAがリバイバルする、と銘打たれていたものでした。

ちなみに4年前のオンラインライブの感想はこちら

zu-kax.hatenablog.com

 

初のワンマンライブが無観客配信で、GYROAXIAの中の人たちは色々な想いを持っていたんだろうなあ、と今回のリバイバルライブを見て改めて思いました。

もちろん、あのIGNITIONもそのときできることをやり切ったとお話されていましたし、見ているほうもとても楽しかったです。その後、ライブができるようになって、声出しができるようになって、今までのものを全部取り戻せたと思っていただけれど、ツアーやライブを何度重ねても、やっぱり彼らの中には埋まらない欠けがあったのだなと感じました。

私は配信ライブは配信ライブの良さがあったと思っているし、幕間のドラマが大好きで、そのライブに意味を持たせる演出が大好きなので、初演IGNITIONも大好きなのですが…。

 

リバイバルライブをやるよ!と発表されて一番楽しみにしていたのがアコースティックのIN MY WORLDで。初演時は事前収録したものを配信していた形だったので、今度は生で聞けるのだろうか…とドキドキしていました。

私は里塚と那由多くんが好きなので、二人だけしかステージにいない曲が見たい…という気持ちがあったんですけど、今まで生で見たことは一度も無くて…。(アコースティックの「コンプリケイション」が生披露されたCROSSINGは配信で見たので)

あの二人のアコースティックが見たい!!という気持ちと、でもリバイバルライブだし五人でアコースティックやる可能性もあるし……二人じゃないかもしれないなあと思ったりもしていたのですが、ちゃんと(?)当時のまま再現されていてとても嬉しかったです……。ずっと見たかった景色が見られて、なんか…夢が叶っちゃったな……って思ってしまった。

しかも、初演IGNITIONの収録映像は「今度ライブでやるアコースティック曲を二人で練習する」という話の流れで披露されたもので、練習スタジオで私服の状態で演奏した映像が収録されたものだったんですよね。

それが今回はライブで、ステージ上でIN MY WORLDが披露されて。それがすごく嬉しかったなあ。

過去のブログでも書いたことがあるのですが、私は「あの世界」のファンになりたくてアルゴナビスのライブに参加しているところがあって。

初演IGNITIONの収録映像は、ある種ファンには絶対見られない光景で、神の視点での映像だったんですよね。それもそれでとってもオイシイんだが…。

だからこそ、初演IGNITIONでの練習風景を踏まえて、「実際のライブではこうでした」が今回のリバイバルライブで見られたのがすごくありがたかったし、嬉しかったなあと思えました。「IGNITIONのライブに行った観客」になれた、「”あの世界の”GYROAXIAのファン」になれたことが、そう思わせてくれたことが、すごく幸せでした。

 

リバイバルライブにあたって、自分はどういうスタンスのファンで行けばいいのかなあと思っていて。

2020年の札幌のファンになればいいのか、ジャイロが上京してきた後の2024年のファンになればいいのか…。そういう、自分の中の立ち位置をどこに置くべきかと思いながらライブに参加していたのですが、その辺りは明確に決めずにふんわりとさせていたのが逆に良かったのかな、と思いました。

挨拶とかMCは初演のものを踏襲しているんだけど、「俺たちの節目となるライブ」とか「GYROAXIAは次のステージへ行く*1」とか、少しずつ台詞を変えて、今のGYROAXIAがこのライブをやってもおかしくない雰囲気ができていたなあと。

2020年9月に作中のGYROAXIAが披露したライブがこれですよ、と言われても納得できるし、東京に上京してきたGYROAXIAがまたあの時と同じライブを披露しましたよ、と言われても納得できる、ある種の柔軟さがあって、そのあたりは台詞を考えてくださった方が気を遣ってくださったのだろうな、と思いました。

作中のバンドとリンクしてリアルバンドをやっている、というのがfrom ARGONAVISの良さで、一番の売り出しポイントだと思っているので、バンドだけがひとり歩きせず、ストーリーとうまく歩調を合わせてくれている配慮がありがたかったなあと。中ジャももちろん大好きなんだけど、私はストーリーとキャラがありきのリアルバンドが好きなので……没入したいし、あの世界のファンになりたいんですよね。

だからたまには幕間ドラマありのライブをしてくれてもいいんだよ…と常日頃から思っている…。

 

それと、本編最後の「SCATTER」のイントロで、後ろの画面にGYROAXIAのロゴがバーン!って出たときが、アニメを再現しているようでものすごく感動でした。

「ああ、今私はGYROAXIAのファンになれているんだなあ……」と思えて、すごくすごく嬉しかった。アニメでも似たような演出があって、あの画面の向こうに映っていた観客のひとりにさせてもらえたんだな、と思えたことがとても幸せでした。やっぱり没入感なんだよなあ……。

 

アンコールの「IGNITION」はもちろん、JUNCTION以来の「WITHOUT ME」も……。大好きだからイントロが聞こえた瞬間に思わず声を上げてしまった…。

「WITHOUT ME」をアンコールでやりたいって言ってくださったのは小笠原さんのようなのですが、「これからもついて来い」って言った那由多くんが「Welcome to my life」って歌ってくれるのはもはやプロポーズだよな……。と思いました。

これまでついてきてくれてありがとう、これからもよろしく、という想いのこもった曲だったんだろうな、と感じました。結婚しよう、GYROAXIA……。

オタク、セトリに込められた文脈が大好き。

JUNCTIONでの披露時はなのぴ考案の那由多から里塚への肩ポンがあったんですけど、今回無かったのはやっぱファンに向けたプロポーズだからなんだろうな…などと思いました。

WITHOUT MEを作成した時期は明確にはされてないんだけど、上京後にすでにファンに浸透していて結婚式によく使われているなら、札幌にいた頃に作っていてもおかしくは無いかな~とも思う 多分AXIA後だよな……

あとアコースティックの後~REVOLUTIONまでの間の幕間映像でこれまでのGYROAXIAの歴史……的な映像が流れて、それもエモかったな……

それまでセピア色だった映像に、AXIAの歩道橋のシーンから色がつきはじめたのはMILESTONEの歌詞の「I found MILESTONE もうひとりじゃない 色づいた世界へ今 ここからWe start over」を表してるのかなあ~と思ったりしました。考えた人にお金振りこみたい。

 

4年前の初ワンマンのとき、メンバーのみんながそれぞれ悔しそうだったことがすごく印象的で、だからこそ、このコンテンツはこれから大きくなる、未来のあるコンテンツだなあと思ったんですよね。

 

挨拶のときも五人全員が悔しそうな顔をしていたのがものすごく印象的でした。それぞれ失敗したところや反省しないといけないところはあるのだろうけど、それを最後の挨拶のときにまでものすごく滲ませているところが、彼らの向上心とこのコンテンツの成長を大きく感じた場面でした。 10月にまたライブはありますが、彼らの中にはこれから先に必ずある「次のワンマンライブ」にすでに目を向けていて、そのときは今以上にもっと成長した姿を見せたい、と思っていたのだろうなと。それはこのコンテンツが”終わらないコンテンツ”であることが大前提としてあって、「必ず次のステージが約束されている」とキャストの彼らにきちんと思わせている・信じさせている運営さんの素晴らしさだと思っています。

あの背中を追いかけて -GYROAXIA ONLINELIVE「IGNITION」を終えて- - もう少しだけ語彙力のある生活

 

4年後の彼らはようやく欠けていたものを埋められた満足感と充実感に満ちた晴れやかな顔をしていて、本当にこの4年で一回りも二回りも成長したんだなあと思わせてくれました。

演奏の技術面だけじゃなくて、メンバーの仲の良さや絆も、前よりもっとずっと強くなってるだろうなと。最後の宮内さんの「このバンドメンバーがかけがえない奴らだなって」ってお話がじぃんとしてしまった。

お仕事はお仕事としてやって、かつ、友達としてもものすごく仲良しなジャイロメンバーがすごくほほ笑ましくていい関係性だなあと見るたびに思ってしまう……。

今年もツアーがあるといいねえ……

 


 

という、良いライブだったねえ……だけで終われればよかったんですけど、今回は色々思うところが多くて…

ここからちょっと愚痴です

公演自体はすごくよかったけど、観客のマナーとかでちょっとなあと思うことが多かったのですよね…。

オールスタンディングが初だったこともあり、今までのライブと形式が違うのもあって、ウーン…と思うことが多かったな、と。

終わったあとに感想を見かけたりしましたが、違うブロックに入る人がいたり、割り込みをする人がいたり……。私も隣の人が割り込みしようとぶつかってきて、え~~…ってなったんですよね…ガードしたので諦めたみたいだったけど…。

メディアミックスコンテンツだからこそ、音楽からハマる人・キャラやストーリーからハマる人・中の人からハマる人と本当にそれぞれ違いがあって、多種多様なファンがいるから、騒ぎたい人もいればゆっくり演者さんを見たい人もいて……なんかそういうのがごちゃ混ぜになっているとオルスタはあまり相性が良くないんじゃないかなあと思ってしまったんですよね。

まあ私がスタンディングあんまり好きじゃないというのもある(私怨)

作中世界のGYROAXIAはロックバンドで、あの世界でジャイロを好きな人は音楽ファンで、アニメでもスタンディングライブの様子がたくさん描かれているので、それに寄せるのはわかるし、あの世界のファンになりたい私は、スタンディングはわかる…になるんですけど、スタンディングが嫌いな私はウーン…となっていて……私の中でもせめぎ合いがある

せめてブロックごとで席種を分けるとかでもいいんじゃないかなあ~と思いました。選ぶ余地があればもう少し何とかなる気がする…

バンドリのライブではできてるんだからアルゴナビスでもできるはずだろ……

騒ぎたい人のためのアクティブエリアを後ろのほうに作るとかでもいいのかなあとも思った…。

次にジャイロのツアーがあったとして、またオルスタだったら、い、嫌だ……ってなっちゃうくらいにはあんまり良い気持ちがしなかったんですよね……でもやっぱ前で見たいからスタンディングで行くと思うんだけどさ……

他の人とぶつかったりするのはスタンディングなんだからしゃーないって思えるんだけど、、、、それを気にして心から盛り上がれないのもなんかなあ~……ってなっちゃって……

前のほうを着席にして後ろをスタンディングにしてくれたら一番平和だな……

あとゼップ新宿、新宿自体の治安が悪くて、瘴気に塗れていたのがほんとに嫌で……きったねえ街(小笠原さん談)でライブするの嫌だよ~~と思いました…

そういう、ライブの内容とは全然違うところでライブの思い出が汚されていくみたいなのが嫌で……悲しかった

そう考えると、配信ライブには配信ライブの良さがあるんだよなあ~

 

とりあえず、次のスタリラリバイバルは席ありの会場なので嬉しいです

大好きな河口湖!!!!Argonavisのリバイバルはどういう形になるのかも楽しみだなあ~と思いながら、7月を待ちたいと思います。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

*1:初演時は「GYROAXIAは東京へ行く」