もう少しだけ語彙力のある生活

ツイッターですごいとやばいしか言わないオタクのはなし

拝啓、SparQlew様

初春の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

 この度はSparQlew Special Anniversary Eventへのご出演、大変お疲れさまでした。昼夜両部に参加させていただきましたが、この上なく幸せな時間を過ごさせて頂きました。今日この日の、この時間の幸福を私たちに味わわせてくださるために、並々ならぬ努力を重ねてくださったのかと思うと、見ているだけで涙が溢れました。

たくさんたくさん頑張ってくれて、本当にありがとう。私は、あなたたちのファンになったことを、誇りに思います。

 

イベントが始まって、Kiramune Presentsという文字とともに流れたオープニング映像を見ながら、私は声を押し殺して泣きました。「ああ、SparQlewはこんなすごいオープニング映像で、Kiramuneというレーベルを背負って活動できるほど大きくなったんだ、こんなにたくさんのお客さんに大歓声で迎えられるほど、好きになってもらえたんだ」そう思うと、後から後から涙が零れて止まりませんでした。今でもあの光景を思い出すと、涙が溢れます。

2017年11月、Kiramune Fan Meeting in SHIZUOKAでSparQlewの5人が*1新メンバーとして加入されることが発表されて、私はとても嬉しかった。かねてからSideMで応援していたほりえるとちばしょーがKiramuneに加入してくれることももちろん、Kiramuneというレーベルに新しく若い風が吹きこまれることで何かが変わるだろうと確信したからでした。

けれど、新しい5人組への反発は大きく、発表されたあとのツイッターはひどく荒れていました。Kiramuneは、「アニメ・ゲーム等で活躍し、声優界を牽引している男性声優が、自らの武器である"声"を駆使して、パーソナルな表現の幅を広げるエンターテインメントの場として誕生した音楽レーベル」だからだと思います。

新人声優の5人が、このレーベルに入る意味があるのか。どうして、この5人だったのか。厳しい意見が多くあり、レーベルのプロデューサーを務める桑園裕子氏のツイッターにも、たくさんの批判リプライが送られていました。

私ももちろん、新規加入への戸惑いはありました。今まで新しく加入してきた方々はキャリアを積んで、まさしく声優界を牽引されてきた男性声優の方達だったからです。新人声優の5人は、このプレッシャーに耐えられるのだろうか。厳しい目を向ける今までのレーベルのファンたちに、受け入れられるのだろうか。

未だに、SparQlewのことを嫌いだという人は見かけます。それでも、間違いなくこの1年で、SparQlewは文字通りKiramuneというレーベルを背負う1つのユニットになったと、私は確信しています。*2

キラフェス2018での初めてのステージ。ファンミ鹿児島、僕パの公開録音。たくさんの日々を重ねて、努力を続けたSparQlewの5人は、批判意見なんか跳ねのけて、あの日私の前でキラキラと輝いていました。

2017年の11月、5人の加入に批判的な意見を言っていた人に教えてあげたい。SparQlewはこんなにすごいユニットなのだと。私の自慢の、Kiramuneのアーティストなのだと。

 

暗転したステージに、4人の姿が現れました。ハジマリノソラのユニゾンが聞こえて、泣きながら立ち上がって、私はステージの上にいる4人を見てまた泣きました。4人の立ち位置に、ぽっかりと不自然な穴が空いていたからです。

ステージでは、インフルエンザに罹り、医師の判断で出演キャンセルを余儀なくされた上村祐翔さんの場所を空けて、4人が踊っていました。

 一気に涙がこみ上げて、最初のフレーズでもっと泣きました。

「まだ夢とも呼べないような」

いないはずの上村さんの声が、天から零れ落ちてくるようでした。涙が止まらず、思わず俯きました。

 

公演前日の昼頃、公式ツイッターでの上村さん出演キャンセルのお知らせを見て、私はひどく心が痛みました。ずっと楽しみにしていた5人のパフォーマンスを見ることができない悲しみ。それと同時に、出演できなかった上村さんと、残された4人の悔しさを思うと、なんとも言えないやるせなさを感じていました。

この日のために、ずっとずっと練習を重ねていたことを知っています。最高のパフォーマンスを見せるために、努力してくれていたことを知っています。だからこそ、楽しみにしていた私たち以上に上村さんが、そして4人が、一番悔しくて悲しいのだろうと。そう、思いました。

このタイミングで、残された4人だけでダンスと歌を見せなければならない。大変な負担になるだろう、SparQlewは大丈夫だろうか。不安でたまらなくなり、あれだけ楽しみにしていたはずのイベントだったのに、心配のほうが大きくなりました。ダンスも歌も、4人で再構築しなければならないと思っていたのです。その負担を考えると、いきなりの変更で、果たしてちゃんとパフォーマンスできるのだろうかと、ずっと不安でした。

けれど、1曲目のハジマリノソラを見た瞬間、そんな不安はすべて吹き飛びました。

「SparQlewは、5人でSparQlew」

上村さんの心は確かに、そこにいました。歌声も聞こえて、本来上村さんがいるべき場所が空けられていて。私はなんて浅はかだったのだろう。もともと4人で再構築する必要なんて無いのです。だって、SparQlewは5人でSparQlewですから。

4人のパフォーマンスを見ていると、不思議と「きっとここで上村さんが踊るんだろう」という場所がわかり、その空間には上村さんがいるように見えました。

私は涙を拭いながらキラキラと輝く“5人”のステージを見ていました。

 

ハジマリノソラが終わって、ほりえるから上村さんが出演をお休みする旨の発表がありました。私は恥ずかしながら、残された4人が気落ちしているのかもしれない、そうであったならファンが元気を出させてあげなければ、などという傲慢な考えを持ちながら昼の部に挑みました。

そんなこと全然なかった。

もちろん気落ちしていないと言えば嘘になるけれど、SparQlewは4人でもファンを全力で楽しませよう、おもてなしをしようと考え、行動してくれました。控えめに言っても最高に楽しかった。めちゃくちゃ笑わせてもらいました。

トークコーナーが終わって、今度はライブコーナー。ここでも4人でのダンスですが、ハジマリノソラと同様に上村さんの声と場所はあって、圧巻のパフォーマンスでした。5人の完成形を見たらどうなるんだろう。この上があるのか…という、ラスボスの進化前を見たような感想を持ちました。絶対強いじゃんそんなの……。

不格好でも、その状態でのパフォーマンスを選んでくれたKiramuneのスタッフ様とSparQlewの5人に本当に感謝したいと思いました。後から考えてもそれ以上の回答は無いと思います。

上村さんはギリギリまで一緒に練習をしていたということでした。ひとつだけぽっかりと空いた空間を見ながら、次のステージで5人のパフォーマンスを見たい。見よう、と思いました。

昼の部の最後の挨拶で、拓斗くんが「4人でもこんなに楽しいなら、5人ならもっと楽しい」ということを話してくれて、もしかして天才なのかな…?って思ったんですけど、19歳あまりにも挨拶が上手い。確かにその通りなんです。4人のイベント、すっごいすっごい楽しかった。でもこれ以上があるってことなんですよね。これからのイベントは、もっともっと楽しいが更新できるってことなんだって思ったら、若干19歳の言葉に深く納得してしまいました。

昼の部では5月8日に1stシングルが発売されることが発表されました。たぶんキラフェスでも新曲を歌ってくれるのでしょう……そして今度こそQ wantedが音源として入手できるはず 頼む 聞きたいんじゃ……

Q wantedは今回のイベントで初めてフルを歌ってもらえたんですけど死ぬほど良い曲だったので明日CD発売してほしいです ラスサビの転調するところ気持ちよすぎてウワッってなるよね

夜の部では、保住くんが「祐翔にもみんなの様子を見せたいから」と、携帯で映像を録画。昼の部で既に発表されていたシングル発売の発表があり、これは既に知っている人もいたため、歓声はあったものの、まあまあな反応でした。あんまりいい反応してあげられなくてごめんな、と思っていたら更に初出し情報として8月17日に1stライブを開催することが発表されました。ツイッターで仰ってる方がいたんですけど、8月のライブなら4月のキラフェスの発表でも間に合うはず。けれどSparQlewのファンだけがいるこの場で発表してくれたその判断、すごくすごく好きです。会場の狂喜乱舞の声、どうか上村さんにも届いていたら嬉しいです。

映像を録画していた保住くんが感動で泣いてくれたこともとても嬉しかった。いつもおちゃらけ担当のムードメーカーだけど、本当は誰よりもSparQlewを好きで、真面目で、熱い人だということを知っています。もらい泣きしつつ、「こっちが喜ばせてあげたいと思ったら、逆に俺らの方が喜ばせてもらった」と言ってくれた言葉を、ずっと忘れたくありません。

 

私は声優さんのライブイベントに行くのが好きです。ライブに行くたびに、どうしてこの人たちは本業ではない歌やダンスに、こうも真摯になってくれるのだろう、と何度も思っています。忙しいアフレコやラジオ収録や、取材の合間を縫って、振り付けを覚えたり、レコーディングしたり、歌詞を書いたり。

2018年のキラフェスで、神谷さんが「僕たちの出番は30分にも満たない。でもその30分に最高のパフォーマンスをするために、何ヵ月も準備をしています」とお話されていました。その30分への代価は、チケット代や、グッズ代は、どう考えても等価交換ではありません。キラフェスの公演時間は約5~6時間。コスパが良すぎると思いませんか。

ダンスの振り付けにかかった時間は、歌詞を覚えるためにかかった時間は、彼らの人生の一部です。

 

私は、ライブに行くたびに、彼らの人生の一部を切り離されて渡されるのだと思っています。ライブで過ごした時間だけではなく、その準備にかかった時間もすべて、彼らの人生です。

大好きな彼らの人生の一部を共有する時間が、楽しくないはずがない。だからいつも行くたびにこの趣味はやめられないと思い直すのだと思います。

お金を払って席を埋めることしかできない私たちには、彼らに何を返せるのだろうと、いつも思います。考えても答えは出ません。

私はSparQlewのことを孫のように思っていて、自分の孫だと思って応援しているので(笑うところです)1月1日に発売された「Bring it on!」は孫へのお年玉だと思って買いました。このお金が巡り巡ってSparQlewの5人へ還元されればいい、そういう気持ちで買ったんです。

いや、あまりにも名盤すぎない……?どう考えても3,800円+税以上の価値があるCDです。お年玉をあげたと思ったらこちらが貰っていた。これはもはやSparQlewに奢られているのと同義です。

だから、ライブでは精一杯声援を送ります。出演しているアーティストが、「ライブを開催してよかった」「ライブって楽しい、気持ちいい」と思ってくれるように、コールをしたり、アンコールを送ったり、歓声や拍手を送ったり、大きな声でありがとうと伝えます。*3

これが彼らへの「お返し」になるのかはわかりません。でも、保住くんは「俺らの方が喜ばせてもらった」と言ってくれた。それがすごく、嬉しかった。どんなに考えても出ない答えのひとつが、これなのではないかと思います。

 

「Bring it on!」でSparQlewに奢られてしまった私は、どうにかお金を払わなければという気持ちになり、フラワースタンドを出すことにしました。これは、私がそう思って行動しただけなので、誰もがそうというわけではなく、グッズをたくさん買う人もいれば、純粋に応援の気持ちを伝えるためにフラスタや楽屋花を贈られるファンの方もいらっしゃると思います。みんな違ってみんないい。

私はSparQlewへの感謝とがんばってという気持ち。応援しているおばあちゃんがいます、ということを伝えるためにお花を贈りました。お花屋さんがめちゃくちゃいい人だったので事前にSparQlewの予習をしてくださったり、「Bring it on!」の視聴を聞いて下さったり、「僕たちのHORIZON」のMVを見てもらって感じたSparQlewのイメージをお花で表現していただきました。

できあがったフラスタがこれです。

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 ひとつだけリクエストフラワーとして白いストックを指定させてもらいました。白いストックの花言葉は「見つめる未来」。

これからもSparQlewの5人が見つめる未来という旅路を見守り、応援していきたいという気持ちを込めて、選ばせて頂きました。

ちばしょーがツイッターで写真載せてくれて嬉しかった……。保住くんも全部写真撮ってますよと言ってくれました。写真を撮ってもらうことを目的としたわけではないけれど、ちゃんと見てくださったんだとわかると、お花を贈ってよかったと思えました。

 

2017年11月に加入が発表されて約1年、私はどんどんSparQlewを好きになっています。日を増すごとに、月を増すごとに、同じ時間を共有するたびに、あなたたちの人生の一部を分けてもらうたびに、何度も何度もファンになっています。

こんなにすごいユニットがあるんだってことを、色んな人に知って欲しい。

上村祐翔さん、千葉翔也くん、保住有哉くん、堀江瞬くん、吉永拓斗くん。

私は5人揃ったSparQlewというユニットが大好きです。

 

長文で、しかも支離滅裂な文章でごめんなさい。

うまく伝えたいことが伝わっていれば嬉しいです。

次の8月の1stライブ、楽しみにしていますね。その前にキラフェス2019です。5人揃ったパフォーマンス、期待しています。

 

 

おばあちゃんより

 

 

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SparQlewへの手紙という体で、アニバが終わったあとの気持ちを書き記してみました。いちファンの戯言にお付き合いいただきありがとうございました。

 

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もしSparQlewのことを知らない方がいらっしゃったら沼に引きずり込みたいので布教用の資料を置いておきます。

2018年12月と2019年1月に作った資料なのでちょっと古いところがあったらごめん

あと上村さん加入の映像のとき端だったのでそこも訂正しておきます。

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*1:このときはユニット名も決まっていませんでした

*2:嫌いだという人にはBring it on!を渡せば好きになってくれるような気がします。

*3:今回のイベントではアンコールが無かったので、アンコールさせてくれえええ……って思いながら会場を去りました。頼む、アンコールするのが生きがいなんだ